不動産評価の流れを知るうえでの予備知識として、「まずは事前準備。資料を集めるところから着手する必要がある」としたうえで、「公図や登記簿など、書類だけでも多岐にわたり、何種類も存在する。しかもそれらが、いろいろな役所に分散しているので、どこに行けば何が入手できるのかといった基本的なことすら、慣れていないと分からないもの」と説明。 それぞれの資料の用途とその入手先をまとめた一覧表をセミナー参加者全員に提供し、「ただし、なんでも集めればいいというものではない。対象となる土地によってによっては、使うものと使わないものがある」と語り、物件によって評価の方法も使用する資料も千差万別に異なる土地評価のポイントを解説した。 さらに、条件の異なる土地の具体的な想定図をもとに「道路と土地」「減価要因」についても徹底解説。増税によって相続事案の増加が予測されていることから、「土地評価の流れとポイントをおさえておくことで、税理士・会計事務所が手腕を発揮する機会も増えるだろう」と強調した。 |