環境省 クマ対策に30億円  概算要求に盛り込む方針固める

 環境省は2025年度予算の概算要求で、クマによる被害防止対策費として30億円を計上する方針を固めた。人身被害が多発するクマを含む「指定管理鳥獣」の対策に取り組む自治体向け交付金に充てる。クマは今年4月、指定管理鳥獣に追加された。
 クマは、それ以前から指定されているニホンジカやイノシシと比較して繁殖力が弱いため、環境省ではこれまで捕獲だけに限らない対策に力を入れてきた。
 クマの駆除・捕獲のほか、街中に出没した際の自治体・警察・猟友会・ハンターの連携強化を支援するための予算を確保する。出没防止や追い払いといった、人とのすみ分けを目指す事業も後押し。出没に備えて地域の連携手段を事前にまとめる「出没対応マニュアル」の作成にも交付金を使えるようにするという。


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