
総売り場面積6600平方メートル、1日の来客2万人以上という日本最大、世界でも屈指の巨大書店「ジュンク堂店書池袋本店」。老舗の多い書店業界で、神戸を発祥とする同社は、1976年の創業で後発組になる。
しかし、「店舗設計」「立ち読み禁止、座り読み歓迎」「POSシステムの導入」など独創的な発想による店舗展開、そして、阪神・淡路大震災での壊滅的な痛手を受けながらも全国に35店舗を展開する大手書店チェーンへと成長を遂げている。
活字離れが叫ばれ「構造不況業種」といわれる出版業界、また、突如襲った経営危機……。そのなかで成長を遂げた同社の秘密を探る――。(敬称略)

2005年、医療機器メーカーのテルモが直径0.2ミリ、世界最細の注射針の実用化を発表した。この世界最細の注射針を共同開発したのが、岡野雅行・岡野工業代表社員その人だ。
岡野は卓越した技術力から「世界一の職人」といわれるが、確固たる経営哲学あったからこそ、その技術力がさらに磨かれていったのではないかと感じずにはいられない。その岡野の“もの作り経営”の極意を聞く……。 (敬称略)

「堀場製作所」の堀場雅夫といえば、戦後の学生ベンチャーの草分け的存在だ。
その最初のステップは1945年、京都大学理学部に在学中に設立した「堀場無線研究所」に始まる。
戦後の動乱から現在の「世界のHORIBA」はどのようにして築かれたのか――。
ベンチャー起業家に向けた著書も多い堀場に、経営の真髄を聞く……。 (敬称略)

光岡自動車が国内10番目の自動車メーカーとして認可されたのは1996年。
それまでも独自のデザインによる、ちょっと変わった車を作る自動車メーカーとして知られ、 光岡進は「富山の本田宗一郎」とマスコミから注目されていた。
しかし、光岡と同社の歩みをたどると、単なる車好きが高じて自動車メーカーになったというイメージは 吹き飛ぶ。自動車修理工場から中古車販売、輸入車の正規ディーラーと着実に先を読み、 経営の安定化を図ってきた商売人としての一面がクローズアップされるのだ。
そんな光岡に経営とは何かについて聞く……。 (敬称略)

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